日本動物行動学会 第18回大会 発表内容 (1999年 中京大)

廣田 忠雄・板倉 満枝・小原 嘉明 (東京農工大・動物行動)

 外温性動物では、気象条件が体温を通じて行動時間を制限すると言われてきた。一方で、オスの繁殖行動は資源となる交尾可能なメスの分布に合わせて決まると考えられてもいる。チョウ類では体温の制限によって日周スケジュールが制限されているとう報告は多いが、交尾可能なメスの分布を調べて後者の仮説の検証した例は少ない。今回、我々モンシロチョウのメス探し行動において両者の因子の寄与率を定量的に解析した
 また、モンシロチョウのメス探し行動に大きな個体変異が存在することが知られていた。今回は、その変異が遺伝的な要因か生じるものか否か、遺伝マーカーを用いて解析を行った。
動きやすいから飛ぶのか、 
見つけやすいから探すのか?
適応的な行動形質の遺伝、
マーカとしてのアロザイム

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